金森観陽

かなもりかんよう 1884~1932


【作者略歴】

富山出身の画家、金森観陽は、明治17年総曲輪の小出家に生まれますが、幼い時に金森家へ養子に入ります。

名前は頼次郎といいました。

やがて頼次郎は、明治期の富山で売薬版画の下絵を多く描くなど活躍していた尾竹国一の弟子となり、画家を志します。

その後大阪へ移った観陽は、昭和のはじめには日本画の大家、菊地契月の画塾に入門、さらに絵の修行に努めました。多くの展覧会に出品、入選を重ね関西方面で活躍しました。

また小説『新撰組』(白井喬二著)や『大菩薩峠』(中里介山著)などに挿絵を描いています。

この絵は題名通り、侍が従者を連れてお城へ上がる様子が描かれています。手前の馬は主人である侍が乗ってきたのでしょうか。

侍たちが堀にかかった橋を渡り、門をくぐろうとするところです。江戸時代の富山城でも、こんな風景が見られたのかもしれません。