下村為山

しもむらいざん 1865~1949


【作者略歴】

為山は慶応元年、愛媛県松山市に生まれる。

洋画を学び、26歳で画壇デビュー。しかし明治24年、正岡子規と出会ったことが彼の生涯を決めた。

出版物の装丁・挿絵などを描いて子規に協力するようになり、やがて『ホトトギス』表紙と口絵を担当し、同じく子規に協力する中村不折のよきライバルとなった。子規の没後、各地を放浪。この間に高浜虚子や河東碧梧洞らと親交を結んだ。

大正3年、右手に受けた障害から油絵は捨てざるを得なくなり、これが日本画家としての再出発ともなる。東京に居を移し数多くの作品を残した。晩年は、細部にとらわれず、筆のタッチを存分に生かした大胆な作風に変化していく。

昭和24年、疎開先の富山で85歳の生涯を閉じた。俳号は初め百歩、のち牛伴。