猿侯捉月

えんこうそくげつ


猿が樹上より水中に映る月影をつかまえようとしている絵です。もともとは仏典に出てくる物語で、五百匹の猿が手と尾をつないで月を捕ろうとしますが、枝が折れてすべて溺れてしまうという話です。身の程をわきまえずに、無理なことを望めば災いに遭うことの例えとされます。

           

              

雪村 「猿猴捉月図」 (福岡市美術館所蔵作品)