橋本関雪

はしもとかんせつ 1883~1945


【作者略歴】

日本画家。兵庫県生。旧明石藩の儒者、橋本海関の子として生まれる。
幼少より苦難の生活を送り、小学校卒業間際に学業を放棄、四条派の片岡公曠の門に入る。その後放浪の末、京都の大家である竹内栖鳳に師事。
第二回文展からたびたび入選を重ね、第七回では二等賞、続けて入賞を果たす。四条派や西欧絵画を吸収し、卓抜な技法と厳しい個性により新南画の境地を開拓する。詩文にも長じ、生涯に三十数回中国に遊ぶ。

アトリエである銀閣寺の白沙村荘は、現在も公開されている。

玄猿 (東京 藝術大学資料館蔵)