望月玉渓
もちづきぎょっけい 1874~1938
【作者略歴】
京都で江戸時代より御用絵師を務めた望月家に生まれる。
父は玉泉、子は玉成。
名は重信・重蔵、別号に玉禅。父望月玉泉に学ぶ。
絵画共進会二等褒状受賞。日本美術協会会員、日本画会会員。
京都美術協会終身会員。
昭和13年(1938)歿、64才。
望月派の伝統的で綿密な作風に加え、四条派を取り入れた上品で柔和な自然描写に定評がある。帝室技芸員の父より受け継いだ品格ある作品を数多く残し、最後の大和絵の名手と言われた。
また人柄も謙虚で奥床しく、多くの人に敬愛されたという。
平安神宮 尚美館 鶴の間
松の間
若蘆遊鯉図(個人蔵)
孔雀図屏風 右隻 部分(泉屋博古館蔵)